鈴虫は絶滅した?(2022/08/30)
鈴虫は、本州から九州まで幅広く生息しています。気温25度以上、湿度80%以上で孵化します。孵化は5〜6月頃です。
さて、今回は鈴虫は絶滅した?という点について話をします。
研究者の意見では、鈴虫は絶滅した?と。秋になると鳴いているよ、という人がほとんどなのにどういうことなのか?
結論から言うと、天然の鈴虫は絶滅した。今、鳴いているのは養殖鈴虫だと。では、何故、天然の鈴虫は絶滅したのか?
気候変動、環境変化等でいなくなってしまったのかもしれません。温暖化なのかもしれません。将来的に養殖鈴虫を野に放しても繁殖出来ないかもしれません。自然を見直す良い機会かもしれません。
私の場合、例年、約5000匹の鈴虫を養殖していますが、何故そんなに増やせるのか?
鈴虫は、1匹のメスが150個位、卵を産みます。外敵のいないケース内で育て孵化しやすい環境にしてあげると多くの鈴虫の幼虫が孵化し、脱皮し成虫になります。高い確率で。鈴虫の住みやすい環境にしているからです。
問題なのは、天然の鈴虫が繁殖出来ない点だと思います。
一般的に鈴虫は良く鳴いているよ、と言う人がいますが私からしましたら、鳴いているところを見かけません。その位に鈴虫は少なくなっているのです。虫=鈴虫なんて考えている人が多くいるからです。一般的に鈴虫もマツムシもキリギリスもコオロギも区別出来ない人が多くいます。
昔みたいに至るところでリーン、リーンと鈴の音のように鳴く環境は復活出来ないのでしょうか?浴衣を着て、扇風機を付け、自然の風で風鈴が鳴り、鈴虫がリーンリーンと鳴く光景です。癒される光景です。
生き物の内、80%を占める虫がいなくなる環境は恐怖を感じます。人間まで影響するかもしれません。
視点を自然に置くことが大切な時代になりました。自然に比重を置き、社会を見ていくことが大事になってきました。
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