システム料理道(Chapter 1)

ある日、長年の付き合いあったネットワークエンジニアが謎の死を遂げた。米国軍部から仕事のオファーを受けた経歴を持つくらい技術力高いエンジニアだった彼だが、50 歳を待たずに亡くなった理由は、食生活に起因するものではないかと思う。毎日外食が続く独身生活に加え、仕事中など昼間の飲み物はコーラ、夜はビールに始まり日本酒・焼酎と夜ごと肝臓を駆使している生活だったからだ。
痛風に加え高脂血症というように生活習慣病患者の王道を続ける彼にコンビニ弁当をやめるよう助言したこともあったが、そういう日に限って居酒屋に始まり夜の街に消えて行ったりしていたものだ。
そんなこともあり、自らの健康も含めエンジニア諸氏の健康を気にしていたシステムエンジニア・システムアーキテクトである僕が考える料理とは、というテーマでまとめてみたのが本著である。
料理学でもいいだろうと思っていたのだが、「システム料理学」ではいささか難しいというイメージもあったので、料理道という名前にしたという訳だ。
健康的で安全な食生活を維持するにはどうしたらよいかということを考えた挙句、自分なりの考えをまとめてきた内容は、いわばシステム構築と同じではないかと思うようになった。
OS・ネットワーク・データベース・構築ツール・外部連携プロトコルなどなどシステム構築に必要な要素を、定義された要件に基づき、基本的な食材になぞらえて構成していくと自分なりの最適の料理に行きつく。僕にとっては、ちょっとした哲学だ。ソフトウェアエンジニアの人も、ソフトウェアエンジニアとまったく関係ない人にも読めるようにまとめてみたので、異論や疑義などあるかと思うが、皆さまの健康維持の一助になればと願う。

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